それは年末、12月30日の朝のこと。
普段どおり起きてふと主人を見ると、「からだがかゆい」と言っている。
どうしたのかと思って服の中を見せてもらうと、なんと、じんましんだらけだった。
真っ先に脳裏に浮かんだのは、昨日の夜に食べたカニ。
じつは主人はアレルギー体質で、鮮度の悪いカニを食べると発作が出る。
以前にも鮮度の悪いカニを食べて全身じんましんだらけになり、しかも一瞬心臓が止まったらしい。
にもかかわらず、そのあと自分で運転して病院に行ってしまうような男だ。
そして、それにも懲りずシーズンになるとよくカニを買ってきて自分でさばき、食べまくっている。
こちらとしては、毎回大丈夫かとハラハラしながら一緒に食べている。
そしたらついに今回、発作が出てしまったようだ。
あわてて「病院に行こう!」と言う私を尻目に主人は
「あ、うん。行くけど大丈夫やでー」とヘラヘラしている。
主人は野生の勘というか、サバイバル精神というか、
「生と死を分ける瞬間」みたいなタイミングで妙に冷静だ。
今回も自分の状態が「大丈夫」だと判断しているらしく、落ち着いている。
でもこちらとしては気が気でない。
アレルギーは命を落とすことも珍しくない。
そもそも心臓が一度止まったことがある、と聞いているだけに血の気が引いてしまった。
なので一応、主人に何かあった時にどうすれば良いのかを確認し、すぐ病院に向かった。
幸い、大きい病院が近くにあるので、そちらへ向かうことに。
もうすぐ病院に着く、というタイミングで主人がひとこと。
「あ、診察券忘れた。取りに帰っていい?」
思わず「なんでやねん」とツッコみかけた。
さらに主人はそれだけでは飽き足らず、
「なんかかゆいのマシになってきた。もう病院行かんで良いわー」
どうやら外の冷たい空気のおかげで、じんましんが引いてきたらしい。
結局、診察券を取りに帰ったまま、病院に行くことなくじんましんは消滅した。
「ホンマに危ない時は自分で分かるし大丈夫やって」
そう笑う主人の隣で、一人冷や汗が止まらない私だった。
…とまあ、ちょっと小説っぽく入ってみました(笑)
いやもう、ホンマに主人が危ない!と思って焦りましたからね
普段ってあんまり死ぬことって考えないじゃないですか
でもね、生きることと死ぬことって表裏一体なんですよね
極端な話、明日の朝、普通に目が覚めるのって1/2の確率です
気づきにくいけど、生きてるって偶然なんですよ
いつ死んでもおかしくない。
じゃあその瞬間が来る時、やっぱり後悔したくないですよね
常に「なりたい自分」として生きる。
そう意識しているだけで、後悔ってのは限りなくゼロに近づけられるんじゃないでしょうか
適当な服着て適当な格好でその時を迎えるのか。
「なりたい自分」の姿でその時を迎えるのか。
それ次第で人生の質は変わると思います
あなたは今日、どんな服で過ごしますか?
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