※2016年2月10日公開、2017年11月19日に修正した記事です
前回の記事に引きつづき、今回もA子さんの話です。
前回記事はこちら。
自分に自信がない卑屈な先輩、A子さんはダメ男と結婚。
その結果、悲惨な日々を送る羽目に…
A子さんの結婚式
A子さんは結婚が決まってから、前以上に結婚という言葉を連発するように。
結婚すれば必ず幸せになれる!結婚はゴール!私は勝ち組よ!
そんな言葉をしょっちゅう使っていました。
職場の人は全員A子さんの結婚式に呼ばれたので、もれなく私も出席することに。
式の内容は・・・なんというか、『私が主役よ!私は今、人生で一番幸せなの!だから見て!目に焼き付けて!』
・・・という感じでしたね。
コンセプトも含め、ゲストを疲れさせる内容でした。
スピーチをしてもらう人の数が無駄に多くてやたら長い。
私の席に置いてあったカトラリーがなぜかグチャグチャにされてる。
引き出物がものすごく重くて、持って帰るのに一苦労…
いちばん驚いたのは社長のスピーチ。
なぜか本人は気づいてないみたいでしたが、社長のスピーチの内容がA子さんに対する嫌味でした。
会社は社長の自宅でもあり、毎朝7時半頃に出社するA子さんに社長はずっと不満を抱いていたようです。
仕事の開始時刻は8時半。
1時間早く到着して会社の鍵を開けろと社長に催促するA子さん。
A子さんは早く出社しても仕事をするわけではなく、職場でまったりするだけ。
会社からすれば経費の無駄遣い以外の何物でもない。
それを注意してもA子さんは「遅刻しない私ってエライ★」と勘違いしていたので聞く耳を持たなかったそう。
その話をまさか結婚式で社長に暴露されるとは…なんだこの恐ろしい会社は。
今までいろんな結婚式に出席しましたが、一番気分の悪い結婚式でした。
見せつけることでA子さんは自分の心の平穏を保とうとしたんでしょうね。
出席者サイドは本当にしんどかったです。
愚痴が悪化する
式が終わってから、A子さんの様子に変化がありました。
以前から仕事中にしょっちゅうダメ男の愚痴を言っていたのですが、エスカレートして毎日大泣きするようになったのです。
愚痴を言いながら泣き叫ぶ時すらありました。
・ダメ男がマザコンで、しょっちゅう実家に帰って義母にベッタリ。
・帰ってきたと思えば『お前のメシはマズい、俺のお母さんのご飯はウマイ』と言われた。
・昨日の夜なんて、寝てる私の顔をふざけて踏んできた!(新婚の嫁に対する行動とは思えませんね)
そんな愚痴を朝から晩まで聞かされました。
毎日まぶたがパンパンになるまで、仕事中にずっと泣き続けるA子さん。
A子さんはもちろん、聞かされている私達も仕事に集中できません。
その愚痴を私も先輩達も一日中聞かされていたので、みんな本当にウンザリさせられました。
ダメ男がA子さんと結婚した理由
後から分かったのですが、ダメ男はお金目当てでA子さんと結婚したようです。
A子さんは貯金が趣味でした。
毎月の給料の半分は貯金でボーナスは全額貯金している、と言っていたので相当な金額を持っていたんでしょう。
でもダメ男が「自分の車が欲しい」と言ったので、A子さんは自分の貯金で車を買ったそうです。
かなり大きいうえにまさかのシャコタン(車体が低い改造車)というイタい車でした。
新車(+改造費用)なので相当高かったと思います。
でもA子さんは乗せてもらえないそうです。なぜならダメ男専用の車だから。
買ったのはA子さんなんですけどね。
車を買ってもまだ貯金は残っていたようなんですが、ダメ男の手に全額渡ったそうです。
そんな懐具合まで暴露しながら、毎日A子さんは泣いていました。
なぜ職場で泣くのか
A子さんが職場で泣いていたのには理由がありました。
それは、自分の両親にその話をしたら、「離婚しろ!」と怒られるから、だそうです。
両親が怒るような相手と分かっていて結婚て・・・
結婚する前、職場で愚痴を言っていたのも実家で愚痴を言えないからだったようです。
実家でダメ男の愚痴を言う→別れろと親にキレられる→ダメ男と別れたら25歳までに結婚できない(次の相手が見つからないかもしれないから怖い)→ダメ男の嫌なところはいっぱいあるけど25歳までに結婚したいから目をつぶって結婚→親の前で愚痴を言えないから職場で泣き叫ぶ…というサイクル。
こっちとしては迷惑極まりないです。
相手はダメ男。
でもA子さんはこのダメ男に依存していました。
今までに何人か見てきましたが、自信のない女性はダメ男に依存するケースが多いです。
こんな自分を頼ってくれる!と思うようですね。
つまり、共依存です。
A子さんもまさにその通りでした。
卑屈な女の末路
A子さんは自分に自信がなかっただけです。
本当は仕事熱心で細やかな気遣いができる女性です。
たとえば、座っている人と話をする時、彼女は中腰になって目線を合わせるような方です。
そして相手の目を見て、話をする。
こういうことって以外と難しいですよね。
そんなことができる女性なんです。
それなのに、自分の評価が低すぎるんです。
自分というブランド力に気づいていない。
たったそれだけのことです。
それだけのことで、彼女は毎日泣いて暮らすはめになったんです。
私は彼女に、たくさんのことを教えてもらいました。
皮肉にも、反面教師というかたちで。
自信がない女性はダメ男に付け込まれ、依存する。
結婚は一発逆転の魔法なんかではない。
自分を変えなければ愛も幸せも手に入らない。
私はこの会社に就職してから、いろんな女性を見かけました。
A子さんを含めた多くの女性を見て分析したことにより、私は自分自身を変える決意をするのです。